【7月29日 AFP】アフガニスタン南部で韓国人23人が拉致された事件で、イスラム原理主義組織タリバン(Taliban)は28日、同勢力メンバーの身柄解放要求に政府側の交渉担当者が応えないことに苛立ちを示した。他方の韓国政府交渉担当者はハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領と会談し、事件解決に向けた協議を行った。

 事件発生から10日、タリバン側は多くの人質の体調は悪化していると発表。タリバンの広報担当者は、「人質のうち17人の体調は限界に近づいている。彼らに何かがあれば、それは韓国およびアフガニスタン政府の責任だ」とし、「解放に向けた交渉を進める必要がある」と述べた。

 タリバン側は人質のうち1人は既に殺害されており、もし要求がかなわなければ残る22人も殺害すると警告している。交渉の期限については今のところ設定されていない。

 タリバン側交渉担当者は、「我々はリストに提示した8人の身柄解放以外の提案を受け入れない」と迫るも、一方の政府側は、身柄解放は「選択肢としてありえない」としている。(c)AFP/Mohammad Yaqob