【ハノイ/ベトナム 12日 AFP】米国のフォード財団(Ford Foundation)は10日、ベトナム戦争中に使用された猛毒の枯れ葉剤「Agent Orange」による環境汚染の調査、および障害に苦しむベトナム人被害者に医療サービスを提供するために、220万ドル(約2億6000万円)を投じると発表した。
■枯れ葉剤の被害は数百万人
1975年末、米軍は旧南ベトナム一帯に枯れ葉剤「Agent Orange」を散布し、ゲリラが潜伏する森林と穀物の一掃を図った。ベトナム政府によると、枯れ葉剤による被害者は数百万人に及ぶという。
多くの国民が様々な病気に苦しみ、また先天的な障害を抱える子どもが多数生まれた。こうした症状の訴えは、米国やオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国の兵士からも出されている。
■ベトナム全土に35万-85万トンの不発弾
一方、米国ベトナム退役軍人財団(Vietnam Veterans of America Foundation 、VVAF)は10日、米国政府が資金を拠出して5年間実施された不発弾・地雷調査をさらに延長することでベトナム国防省と合意した。
ベトナム政府によると、35万-85万トンの不発弾がいまもベトナム全土に散在しているという。
同財団代表のTom Leckinger氏は、「戦争が残した負の遺産の一掃に向けて、かつての敵と協力すれば、平和と融和への強烈なメッセージとなるだろう」と語る。
なお、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は、17日から20日の日程でベトナムを訪問。18、19日にハノイ(Hanoi)で開催されるアジア・太平洋経済協力会議(Asia-Pacific Economic Cooperation、APEC)に出席する予定だ。
写真は、ホーチミン(Ho Chi Minh)市にある病院で治療を受けている5歳の「Agent Orange」の被害者(2005年3月3日撮影)。(c)AFP
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