【12月7日 AFP】世界のトップ選手によって争われるフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルが7日、2014年冬季五輪が開催されるロシア・黒海(Black Sea)沿岸のソチ(Sochi)で開幕する。

 今大会は、同地に新設され、ソチ五輪でも使用される1万2000人収容のアイスバーグ・スケーティング・パレス(Iceberg Skating Palace)で初めて行われる国際イベントで、7日にショートプログラム(SP)、8日にフリースケーティング(FS)が予定されている。

 男子では、2012世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2012)で3位に入り、今季のNHK杯(NHK Trophy 2012)を制した羽生結弦(Yuzuru Hanyu)、2011世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2011)準優勝でスケート・ アメリカ(Skate America 2012)覇者の小塚崇彦(Takahiko Kozuka)、中国杯(ISU Grand Prix of Figure Skating Cup of China 2012)優勝の町田樹(Tatsuki Machida)、そして高橋大輔(Daisuke Takahashi)の日本勢4選手が出場する。

 その日本勢のライバルになると目されるのが、GPファイナルと世界フィギュアスケート選手権を連覇して優勝候補に挙がっているカナダのパトリック・チャン(Patrick Chan)。また、もう1人の出場選手であるスペインのハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez)は、今シーズンのスケート・カナダ(2012 Skate Canada International)で優勝を果たし、GPシリーズの成績上位6名のみで争われる今大会の出場をつかみ取った。

 一方女子では、世界フィギュアスケート選手権を2度制し、2010年のバンクーバー冬季五輪では銀メダルを獲得、今シーズンはNHK杯と中国杯で優勝を飾った浅田真央(Mao Asada)が、インパクトに欠けたここ2シーズンからの巻き返しを図るべく準備を整えている他、2012世界フィギュアスケート選手権3位の鈴木明子(Akiko Suzuki)が日本から出場する。

 一方でフィギュアスケート全米選手権(2012 Prudential U.S. Figure Skating Championships)を制しているアシュリー・ワグナー(Ashley Wagner)も、今シーズンのスケート・アメリカとエリック・ボンパール杯(Trophee Eric Bompard 2012)に勝利し、米国の表彰台トップへの返り咲きを目指している。

 女子では他に、2012年のフィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2012)で2位に入り、ロシア杯(ISU Grand Prix of Figure Skating Cup of Russia 2012)を制したフィンランドのキーラ・コルピ(Kiira Korpi)、2012年1月にオーストリアのインスブルック (Innsbruck)で行われたユース冬季五輪で金メダルを獲得したロシアの15歳、エリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva)らが上位進出を狙う。(c)AFP/Alexander Fedorets