【1月22日 AFP】ロシアのフィギュアスケーター、エフゲニー・プルシェンコ(Yevgeny Plushenko)が、2014年のソチ冬季五輪を視野に入れ、23日に英シェフィールド(Sheffield)で開幕するフィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2012)に出場する。

 2006年トリノ五輪の金メダリストで、世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)を3度制覇しているプルシェンコは、銀メダルを獲得した2010年のバンクーバー冬季五輪を最後に国際大会から遠ざかっていたものの、2011年12月に行われたロシア選手権では大会9度目の優勝を飾った。

 欧州選手権で6度の優勝を誇るプルシェンコは、同大会で11年連続出場を果たすフランスのブライアン・ジュベール(Brian Joubert)や、スペインのハビエル・フェルナンデス(Javier Fernandez)と王座を争うことになる。

 2007年の世界選手権で優勝しているジュベールは、アイスネットワーク(icenetwork.com)の取材に対し「プルシェンコは勝てる準備ができていなければ復帰しないだろう。フェルナンデスは絶好調だし、数人の新人も成長して大会に備えているはずだ」とコメントした。

 2010年の欧州選手権では優勝したフローラン・アモディオ(Florent Amodio)に次いで2位に入ったジュベールは、故障により2011-12シーズンのグランプリ(GP)シリーズを欠場しているが、2011年12月に行われたフランス選手権で優勝を飾っている。

 また、11-12グランプリ(GP)ファイナルで3位に入った前回王者のアモディオは大会連覇を狙っており、スペイン人選手で初めてGPシリーズで表彰台入りを果たしたフェルナンデスも優勝候補に挙げられている。

 プルシェンコとメダルを争うそのほかの有力選手には、欧州選手権覇者でチェコのトマシュ・ベルネル(Tomas Verner)とミハル・ブレジナ(Michal Brezina)、2011年の世界選手権で銅メダルを獲得したロシアのアルトゥール・ガチンスキー(Artur Gachinski)、欧州選手権で銅メダルを2度獲得しているベルギーのケヴィン・ヴァン・デル・ペレン(Kevin Van der Perren)らがいる。

■女子はGPファイナルを制したコストナーが本命か

 一方、女子では11-12GPファイナルで初優勝を果たしたイタリアのカロリーナ・コストナー(Carolina Kostner)が4度目の欧州選手権制覇を狙っており、GPファイナルで銅メダルを獲得したロシアのアレーナ・レオノワ(Alena Leonova)、欧州選手権で銅メダルを2度獲得しているフィンランドのキーラ・コルピ(Kiira Korpi)も有力候補とされている。

 ペアでは、世界選手権を3度制しているドイツのアリオナ・サフチェンコ(Aliona Savchenko)/ロビン・ショルコウィー(Robin Szolkowy)組が5度目の優勝を飾るのではないかと予想されているが、世界選手権の銀メダリストで11-12GPファイナルではサフチェンコ/ショルコウィー組に僅差で敗れているロシアのタチアナ・ボロソジャー(Tatiana Volosozhar)/マキシム・トランコフ(Maxim Trankov)組にもタイトル獲得の可能性は十分にある。

 アイスダンスでは、大会連覇を目指すフランスのナタリー・プシャラ(Nathalie Pechalat)/ファビアン・ブルザ(Fabian Bourzat)組が本命視されており、前回大会で銀メダルを獲得したロシアのエカテリーナ・ボブロワ(Ekaterina Bobrova)/ドミトリ・ソロビエフ(Dmitri Soloviev)組も有力候補に挙げられている。(c)AFP