【4月30日 AFP】(5月1日記事更新、写真追加)2011世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2011)第6日は30日、モスクワで女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、前日のショートプログラム(SP)で2位につけた安藤美姫(Miki Ando)が130.21点を記録し、合計195.79点で2度目の優勝を果たした。

 2位には合計194.50点で2010年バンクーバー冬季五輪金メダリストの金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)が、3位には合計184.68点でカロリーナ・コストナー(Carolina Kostner、イタリア)が入った。

 浅田真央(Mao Asada)は合計172.79点で6位、村上佳菜子(Kanako Murakami)は合計167.10点で8位だった。

 安藤は「自分のことより日本のことを考えて滑った。多くの人の心が一歩でも前進するきっかけになれば光栄です」と語った。

 グリーグ(Edvard Grieg)の『ピアノ協奏曲イ単調』で演技した安藤は、3回転トーループのコンビネーションジャンプを両足で着氷したものの大きなミスはなかった。

「小さなミスはあったけど、シーズン最後の試合で日本のために滑れたことがうれしかった」と語りメダル獲得を喜んだ。

 SPで首位に立っていた金妍児は、FSは母国へのオマージュをこめた演技を見せたがジャンプに苦戦し、2年連続の2位を獲得するのがやっとだった。今シーズンの大会出場がなかったことが調子を落とした原因かと問われた金妍児は「それがミスを犯した理由だとは思わない。緊張していたというだけ」と答え、「今日はファンや観客に新しいプログラムを披露したかった。結果については考えていなかった。自分の目標を達成する準備はできていた。韓国の音楽に合わせてスケートをしたことは自分にとってとても大事なことで、それがパワーをくれた」と振り返った。

 金妍児は「なぜ、涙を流しながら表彰台に立っていたかは教えられません。もしかしたら、長い間フィギュアスケートから離れたから泣いたのかも」とはぐらかした。(c)AFP/Emmeline Moor