【11月27日 AFP】(記事更新)フィギュアスケートのブライアン・ジュベール(Brian Joubert、フランス)が練習中に右足を負傷したため、12月3日から東京で開催されるGPシリーズ・ファイナル(Figure Skating Grand Prix Series Final 2009-10)を欠場することが26日に明らかとなり、2010年バンクーバー冬季五輪に向けて元世界王者は大きな打撃を受けることとなった。

 11月初旬に行われた09-10フィギュアスケートGPシリーズ第4戦NHK杯(NHK Trophy 2009)男子シングルで優勝を飾ったジュベールは、仏西部ポワチエ(Poitiers)での練習中に負傷し、フランスフィギュアスケート連盟(French Skating FederationFFSG)がファイナルの欠場を発表した。

 3度の欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships)制覇、07世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2007)優勝を誇るジュベールは、練習中にトリプルルッツを試みて足を負傷し、同日手術を受けた。

 フランススケート連盟ディティエ・ガヤエ(Didier Gailhaguet)会長は、手術は成功し、損傷したじん帯の修復が行われたとしている。

 NHK杯優勝後、ジュベールはトレードマークでもある4回転ジャンプで6位に終わったトリノ五輪の借りを返すため、バンクーバーに照準を合わせていた。ガヤエ会長は「ただならぬ負傷だ。ブレードが骨まで達した。ブライアンは骨が見えたと言っていた。これは初めてのことではない。技術的なミスで、新しいスケート靴を履いた彼には時々起こることだ。彼は調子が良かったことで、自分のテクニックに隙を見せた」と語っている。

 ジュベールのコーチを務めるローラン・デュプイー(Laurent Depouilly)氏は「腱を縫合し、骨に多くの影響がないことを確認するつもりだ」とコメントし、けがの範囲について初期の懸念を明かしている。

 バンクーバー冬季五輪に向け、ジュベールは2010年1月19日から24日までエストニアのタリン(Tallinn)で開催される2010年欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2010)に出場する予定となっている。(c)AFP/Sabine Colpart