【9月24日 AFP】東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2013)に参戦しているクルム伊達公子(Kimiko Date-Krumm)が23日、1回戦突破を果たした後にインタビューに応じ、2020年夏季五輪への出場を事実上否定した。

 今大会の会場は東京五輪開催時にも使用される予定となっており、AFPの記者に五輪で再び戻ってくるかと聞かれたクルム伊達は、「え?その時には50歳ですよ。50歳!」と満面の笑みで答えた。

「私は(マルチナ)ナブラチロワ(Martina Navratilova)ではありませんから」と否定する元世界ランク4位のクルム伊達は、前週の韓国オープン(KDB Korea Open 2013)で準々決勝進出を果たしている。

「1%でも可能性があるかって?そうですね、恐らく99.9999%ありません。ほとんど不可能に近いですが、何らかの形で関わりたいとは思っていますし、後進の育成をサポートしたいと思っています」

 現在世界ランク60位のクルム伊達は、1回戦で予選から出場したオーストラリアのアナスタシア・ロディオノワ(Anastasia Rodionova)と対戦したが、6-2、4-1でリードした第2セット途中、腹部の不調により相手が途中棄権したため、2回戦に進出した。次戦では大会第12シードのサマンサ・ストーサー(Samantha Stosur、オーストラリア)と顔を合わせる。

 1995年に自己最高ランクを記録したクルム伊達は、28日に43歳の誕生日を迎えるが、「もう自分の年齢については考えません」と語る。

「ストーサーは大きくてパワフル。あまり得意としていませんが、私の体でどこまでできるか、やってみるしかありません」

(c)AFP