【1月28日 AFP】(記事更新、写真追加)全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2012)は28日、女子シングルス決勝が行われ、大会第3シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)は6-3、6-0で大会第4シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)を退け、グランドスラム初優勝を果たした。

 第1セットで最初の2ゲームを落としたものの、それ以降は安定した試合運びを見せ、1時間22分で逆転勝利を収めたアザレンカは、「来年またこの舞台に立つことが待ち遠しい。本当に素晴らしい1か月をオーストラリアで過ごし、夢が叶った」とコメントした。

 またアザレンカは、2005年大会にジュニアの女子シングルスで優勝しており、イボンヌ・グーラゴング・コーリー(Evonne Goolagong-Cawley)氏とクリス・オニール(Chris O'Neil)氏に続き、ジュニアとシニアの両方で優勝した史上3人目の選手となった。

 ベラルーシ出身選手として初めてグランドスラム制覇を成し遂げたアザレンカは、大会終了後に発表される世界ランキングでカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)に代わり、世界ランク1位に輝くことが確実となっている。
 
 一方、敗れたシャラポワは、30回のアンフォーストエラーを犯すなど低調なパフォーマンスに終わった。
 
 シャラポワは「どんな競技でも、調子の良い日と悪い日があって、どう頑張っても上手くいかない時がある。今日のビクトリアはとても素晴らしかった。私は今大会で素晴らしい勝利を収めたし、悔しい敗戦も喫したけれど、また必ずここに戻ってくる」と語った。

 2008年に右肩の手術を受けて長期離脱を余儀なくされたグランドスラム通算3勝のシャラポワは、2011年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2011)でチェコのぺトラ・クヴィトバ(Petra Kvitova)に敗れ準優勝に終わるなど、怪我から復帰後はグランドスラム制覇から遠ざかっている。(c)AFP