【1月21日 AFP】女子テニス、世界ランク1位のカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク、20)は21日、前日の会見で記者らに「(会見が)退屈だ」と批判されたことに対して驚きの一手でやり返した。全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2011)3回戦でドミニカ・チブルコワ(Dominika Cibulkova、スロバキア)を6-4、6-3で下したボズニアツキは、試合後の会見で、記者団は質問をする必要がないと言いだしたのだ。

「きのう、わたしの記者会見は、いつも同じ返答で退屈だと言われた」とボズニアツキは切り出し、「これってとても笑える話で、だってわたしに対する質問はいつも同じなのよ。あなたたちが何を質問するか、わたしにはわかってる。だからきょうはもう『返答』から始めることにします」と語った。

 それからボズニアツキは想定される質問に対し1人で語り始めた。

「コートではとてもいい気分だった。良い試合が出来たと思うわ。前週シドニー(Sydney)で(チブルコワに)敗れたから、きょうリベンジできてうれしい。簡単な勝負じゃなかった。(チブルコワは)かなりやる気を見せてたわ」

「次のラウンドに進出できてうれしい。誰と勝負するかはまだわかってないから、それは今度質問してくれればいいわ。でも、4回戦は楽しみよ」

 ボズニアツキはさらに、自らが世界ランク1位にふさわしいと考えていると述べ、新しいテニスラケットも気に入っていると語り、一連の「返答」には居合わせた記者団からも笑いが起きた。

 1人問答を終えたボズニアツキは、今度は、普段とは異なる「もっと面白い」質問をしてちょうだい、と記者団に要望した。

 しばしの沈黙の後、記者らは、ケニー・ダルグリッシュ(Kenny Dalglish)氏がイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)の監督に就任したことについてや、地球温暖化について、結婚をするつもりはあるか、するとしたら子どもは何人欲しいかなどの質問をした。

 ダルグリッシュ監督について、ボズニアツキは「選手たちにポジティブなエネルギーを注入してくれると期待してる。物事が変わり始めて、もっと試合に勝てるようになればいいわね」と論評した。(c)AFP/Andrew Dent

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