【1月13日 AFP】全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2008)の開幕を現地14日に控え、前回大会の女子シングルスを制した米国のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)は12日、世界ランキング1位(2008年1月7日付け)のジュスティーヌ・エナン(Justine Henin、ベルギー)に勝利することを誓い、連覇へのプレッシャーを感じていないことを明かした。

 グランドスラムでの通算9度目の優勝を目指すセレーナ・ウィリアムスは、「調整はとても順調に進んでいて、毎日練習漬けの生活を送っています。練習はとても順調で前向きに進んでいる。プレッシャーは全く感じていません。ただこの場にいれて興奮しています。何が何でも勝たなければいけないという気持ちではいません。毎日楽しんでテニスをしています」と語り、これまでになく調子が良いことをアピールしている。

 2006年を怪我に悩まされたセレーナ・ウィリアムスは、2007年大会(Australian Open tennis tournament 2007)にノーシードで出場し、決勝でロシアのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova)を破り優勝を飾りテニス界に衝撃を与えた。
 
 その驚くべき勝利は未だにセレーナ・ウィリアムスの記憶に残っているようで「前年の大会で私は完全にレーダーの下にいました。つまり誰からも期待されていませんでしたが、逆に私は皆が間違っていることを証明しようと思いました。今年は完全に逆の立場にいます。多かれ少なかれ私には期待が集まっています。しかし私は他の何のためでもなく自分自身のためにここにいるんです」と語った。

 2008年大会の女子はシャラポワをはじめ、セルビアのエレナ・ヤンコビッチ(Jelena Jankovic)やアナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic)などあらゆる選手に優勝のチャンスがあり予測がつかない。しかしセレーナ・ウィリアムスは、11日にメディバンク国際2008(Medibank International 2008)を制したエナンや姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)を強敵と見ており、「私の最大の懸念は練習相手のヴィーナス・ウィリアムスです。彼女は信じられないようなプレーをしています。全てのボールを打ち返してきます。同様にエナンも強敵になります。ただ私は対戦相手のことを必要以上に考えるつもりはありません。自分のするべきことに集中すればポジティブな結果を得られると考えています」と語っている。(c)AFP/Martin Parry