【1月2日 AFP】2日から始まるエキシビション・トーナメント、JBグループ・クラシック2008(JB Group Classic 2008)へ出場のため香港を訪れている女子テニス世界ランク5位のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)と同4位のアナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic、セルビア)が1日、記者会見の場で女子テニス界には一切の不正行為はないとの見解を示した。

 テニス界には、選手による八百長や賭博行為の懸念が広がっている。

 女子テニス界において一切の不正行為も耳にしたことがないとするイワノビッチは「これまでのようにできればいいと心から願っているわ。すべての大会において、これまでと同じように不正のないテニスを継続していくことが重要だと思う。そうあるべきだと思っています」と語った。

 またシャラポワは「可能な限り今まで通りの汚点のないテニスを続けていくことが、選手と女子ツアーにとって最善の利益になると思っている。不正行為の話を耳にするのは残念なこと。噂も多くあるので、それらが本当のことかはわからない。事実を裏付けるものがないなら、噂のままで終わるでしょう」と語り、八百長などの不正行為の存在を否定した。

 テニス界では、男子テニスで世界ランク4位のニコライ・ダビデンコ(Nikolay Davydenko、ロシア)が、8月にポーランドで行われたオレンジ・プロコム・オープン2007(Orange Prokom Open 2007)での試合に関し、賭博疑惑での捜査の対象になっている。

 また男子プロテニス協会(ATP)は、試合での賭博行為によりポティト・スタラーチェ(Potito Starace、イタリア)とダニエレ・ブラッキアリ(Daniele Bracciali、イタリア)対し、1月14日に開幕する全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2008)への出場停止の処分を下し、選手による賭博行為が今後発覚した場合には、選手だけでなく選手スタッフにも何らかの処分を下すとの警告を発している。(c)AFP