【4月29日 AFP】男子テニス、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2013)は28日、シングルス決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-4、6-3で第4シードのニコラス・アルマグロ(Nicolas Almagro、スペイン)を破り、優勝を飾った。

 先週のモンテカルロ・オープン(Monte Carlo Masters 2013)では準優勝に終わったナダルだが、この決勝でバルセロナ・オープン8度目の優勝に輝き、ATPの大会では慣れ親しんだ頂点の座に立った。

 ナダルは悪天候の中試合を制し、アルマグロとの直接対戦成績を10勝0敗とした。また、大会連続39試合目の白星を飾って、バルセロナでの通算成績を40勝1敗とした。

 雨の中傘を差して観戦した観客に対し、ナダルは「自分にとって素晴らしい試合だった。応援してくれた皆さん、ありがとう」と感謝を述べた。

 現在世界ランク5位のナダルは、昨年6月に膝を負傷し7か月間の欠場を強いられていた。その後今年2月に復帰し、以降出場した6大会すべてにおいて決勝進出を果たしている。

 ナダルは今季すでにブラジル・オープン2013(Brazil Open 2013)、アビエルト・メヒカーノ・テルセル(Abierto Mexicano TELCEL 2013)の3つのクレーコート大会、およびハードコートのBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2013)を制覇しており、今回の優勝で今季一番早くATP4タイトルを獲得した選手となった。

 クレー大会の決勝でナダルを倒した選手はわずか3人しかおらず、これまでにノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が3度、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が2度、オラシオ・ゼバロス(Horacio Zeballos、アルゼンチン)が1度ナダルに土をつけている。

 毎年5月に開催される全仏オープン(French Open)で例年優勝候補に挙がるナダルは、徐々に以前のコンディションを取り戻しつつあり、続いては再び本国スペインで5月3日に開幕するマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2013)に向けて調整を行う。(c)AFP