【9月6日 AFP】テニス、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)は5日、米ニューヨーク(New York)市のUSTA・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)で男子シングルス4回戦が行われ、大会第20シードのアンディ・ロディック(Andy Roddick、米国)は7-6、6-7、2-6、4-6で第7シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)に敗れ、現役生活の幕を閉じた。

 8月30日に今大会限りでの現役引退を表明していた2003年大会の全米王者ロディックは、最後に放った自身のフォアハンドがアウトに終わり、2009年大会王者デルポトロとの3時間15分に及んだ試合に終止符を打った。

 ネット越しにデルポトロと健闘を称えあい、勝利インタビューの後にマイクを握ったロディックは、プロ生活を始めた2000年から自身を支え続けてくれたファンに別れの挨拶を行った。

 9年前にグランドスラムのタイトルを獲得した同じコートでロディックは、声を詰まらせながらも「何て言えば良いのかわからない。こんなことは初めてだ。今となってはキャリアのすべてが愛しく思える」と語った。

 続けてロディックは、「素晴らしい時期もあれば、良いことや悪いこともたくさんあった。いつも支えてくれた皆さんに感謝の言葉を捧げたい。私のことを支えることが難しい時期もあったと思う。いつかまたこの場所で、皆さんと再会できることを願っている」とコメントした。

 またロディックは、涙ながらに両親へ感謝の言葉を述べ、2011年10月に他界した代理人のケン・メイヤーソン(Ken Meyerson)氏のために空を見上げた。

 ロディックに勝利したデルポトロは、準々決勝で大会第2シードの前回王者ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦する。(c)AFP