【6月12日 AFP】テニス、全仏オープンテニス2012(French Open 2012)は11日、雨のため順延となっていた男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-4、6-3、2-6、7-5で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を下し、ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg、スウェーデン)氏を抜き、大会最多となる通算7度目の優勝を飾った。

 10日の降雨により大会史上2度目の順延となった決勝でナダルは、全仏での通算戦績を52勝1敗とした。

 四大大会(グランドスラム)では通算16度目の決勝を戦ったナダルは、通算12勝のロイ・エマーソン(Roy Emerson)氏に次ぐ11度目のタイトルを獲得した。最多優勝は16回のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、2位は14回のピート・サンプラス(Pete Sampras)氏が続いている。

 一方、2011年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2011)と全米オープン(The US Open Tennis Championships 2011)、2012年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2012)を制していたジョコビッチは、ドン・バッジ(Don Budge)氏、ロッド・レーバー(Rod Laver)氏以来となるグランドスラム4連続優勝はならなかった。

 順延となるまでに6-4、6-3、2-6、1-2とリードしていたナダルは、再開後の第4セットでブレークバックして2-2に追いいた。

 ゲームカウント5-4でナダルがリードする中、再び降雨による一時中断があったものの、再再開後にナダルは強烈なフォアハンドでマッチポイントを奪うと、ジョコビッチがダブルフォールトを犯し、ナダルはコートに膝をつき優勝を喜んだ。

 ナダルは「本当に光栄だ。この大会はとても特別なもので、僕にとってこのトロフィーを手にすることは忘れ得ないこと。キャリアの中でも最高の瞬間のひとつだ」とコメントしている。(c)AFP/Dave James 【関連記事】 ・全仏オープン制したナダルがパリ市内で写真撮影男子シングルス決勝が降雨順延、全仏オープンジョコビッチとナダルが快挙の懸かる決勝に進出、全仏オープン【写真特集】全仏オープンテニス、男子シングルス歴代優勝選手