【8月26日 AFP】29日に開幕する全米オープン(The US Open Tennis Championships 2011)の組み合わせ抽選会が25日、USTA・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)で行われた。

 男子シングルスは、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と、前回王者で第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が第4シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と準決勝まで対戦しないことが決まった。

 今シーズンのシングルス通算成績で57勝2敗と驚異的な記録を残しているジョコビッチは、全仏オープンテニス2011(French Open 2011)の準決勝でフェデラーに敗れ、1984年に米国のジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏が打ち立てたシーズン開幕からの連勝記録にあと一歩届かなかった。

 2010年大会の男子シングルス準決勝で全米オープン5度の優勝を誇るフェデラーから勝利を収めているものの、決勝でナダルに敗れているジョコビッチは、今シーズン5回行われたナダルとの直接対決すべてに勝利しており、世界ランキングでも1位に立っている。

 順当に行けば、ジョコビッチは第7シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)と、ナダルは同じスペイン出身で第5シードのダビド・フェレール(David Ferrer)と、フェデラーは第8シードのマーディー・フィッシュ(Mardy Fish、米国)と、マレーは第6シードのロビン・ソデルリング(Robin Soderling、スウェーデン)と準々決勝で対戦する可能性がある。

 一方、大会2連覇中だったキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)が欠場となった女子シングルスでは、世界ランキング1位のカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)、今年の全仏オープン女子シングルスを制した第6シードの李娜(Na Li、ナ・リー、中国)、グランドスラム通算13勝ながら第28シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)がトーナメントで同じブロックに入った。

 3回戦で第4シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)と対戦する可能性があるセレーナは、病気と怪我による約1年間の休養から復帰して以降、4つのトーナメントに出場して2勝を挙げるなどハードコートで脅威的な力を発揮しており、デビスカップ(Davis Cup)で米国代表の監督を務めていたパトリック・マッケンロー(Patrick McEnroe)氏は、「大会史上最も恐い第28シード」と評している。

 第2シードのベラ・ズボナレワ(Vera Zvonareva、ロシア)は、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2011)の女子シングルスを制した第5シードのぺトラ・クヴィトバ(Petra Kvitova、チェコ)、第3シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)と同じブロックに入った。ウィンブルドン決勝で対戦したシャラポワとクヴィトバは、順当に勝ち上がれば準々決勝で対戦する可能性がある。(c)AFP