【6月6日 AFP】(一部更新、写真追加)全仏オープンテニス2011(French Open 2011)第15日は5日、男子シングルスの決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を7-5、7-6(7/3)、5-7、6-1で破り、連覇を果たした。

 通算6回目の優勝は、ビョルン・ボルグ(Bjorn Borg、スウェーデン)氏に並ぶ大会最多タイ。ナダルは、四大大会(グランドスラム)の通算優勝回数を10に伸ばすとともに、全仏での通算戦績を45勝1敗とし、世界ランク1位の座を守った。

 ナダルとフェデラーは2008年大会決勝でも激突し、その際ナダルはフェデラーに4ゲームを許すのみという、ここ30年間で最も一方的な展開で勝利している。だが、今大会の決勝ではナダルは苦戦を強いられた。

 第1セットはゲームカウント2-5と先行され、逆転でセットを勝ち取ったものの、第3セットでも4-2とリードしたところからフェデラーの逆襲を受けた。しかし、四大大会通算17度目の優勝を狙ったフェデラーは結局、56個に上るアンフォースドエラーも手伝い、クレーコートを得意とするナダルの前に敗れ去った。

 ナダルは試合後、「この大会は僕にとって、本当にとても特別なものなんだ。大きな夢の1つが叶った。ファンのみんなにお礼を言いたい。この大会を最高なものにしてくれた人や、僕に同行して優勝を手助けしてくれた家族に感謝したい。今日は良い試合が出来た。ロジャーは素晴らしいプレーぶりだった」と語った。(c)AFP/Dave James