【6月27日 AFP】テニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2010)男子シングルス1回戦で、3日がかりの史上最長試合に敗れたニコラ・マウー(Nicolas Mahut、フランス)は26日、ダブルス1回戦も2日がかりで敗れ、今年のウィンブルドンの舞台から姿を消した。ダブルスのパートナーはこれについて激怒しているという。

 マウーとパートナーのアルノー・クレマン(Arnaud Clement、フランス)は、英国のコリン・フレミング(Colin Fleming)/ケネス・スクプスキ(Kenneth Skupski)組に4セットで敗れた。

 24日に終了した男子シングルス1回戦では、マウーと米国のジョン・イズナー(John Isner)が、合計11時間5分におよぶ死闘で世界最長記録を更新。最終セットのスコアは70-68で、マウーは惜しくも敗れていた。

 しかしその試合が終了して3時間後、日没直前であるにも関わらず、マウーはダブルス1回戦を開始することを強いられた。1セット後に試合が中断するのは明らかな上、マウーは立っているのもやっとの状態だったという。

 相方のクレマンは、主催者側は「大ばか者だ」と言い切っている。

 クレマンは報道陣に対し、「恥ずべき行為だ。立ち上がることも出来ない奴をコートに送り出すなんて。ロッカールームにいる誰もが驚がくした。マウーの健康が脅かされるかもしれないとわかっていながら試合を強行した。信じられないし、まだ怒りがおさまらない。長くこの世界にいるけど、ここまでとんでもないのは初めてじゃないか」とまくし立てた。

「対戦相手が英国のペアだったから、だなんて理由ではないと願ってるよ。でもそうでないとは言い切れない」 (c)AFP