【10月30日 AFP】男子テニス、世界ランク1位のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が28日、1997年の薬物使用と、処分を避けるために虚偽の証言をしたするアンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏の告白に失望したとコメントした。

 フェデラーは「ニュースを聞いたときは驚いた。失望しているし、将来的に同様の事例がこれ以上増えないことを望んでいる」と語っているが、アガシ氏については「選手として、人としてテニス界に大きく貢献してきた。恵まれない子どもたちのために基金を設立し、数百万ドルを集めている」としている。

 生涯グランドスラム(四大大会全制覇)を達成したアガシ氏は、史上最高のテニス選手の一人とされているが、先日、常習性の高い興奮剤メタンフェタミン(methamphetamine、通称クリスタル・メス)を摂取していたことを明かし、世界に衝撃を与えた。アガシ氏は、処分を避けるために、ATPに虚偽の証言をしたことも認めている。

 フェデラーは「われわれのスポーツはクリーンであり続けなければならない」と強調し、選手は年間20回から30回実施される薬物検査に、いつでも応じられるよう準備しておくべきだとの見解を示している。(c)AFP