【7月23日 AFP】男子テニス、メルセデス・カップ2007(Mercedes Cup 2007)、シングルス決勝。大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、スイスのスタニスラス・ワウリンカ(Stanislas Wawrinka)と対戦。ナダルはセットカウント2-0(6-4、7-5)のストレートでワウリンカを降し、今季通算6度目の優勝を飾った。

 第1セットを簡単に奪ったナダルは、第2セットでは一転してワウリンカの果敢な攻めに苦戦を強いられ、一時は1-4と大きくリードを広げられたが、全仏オープン・テニス(French Open)を通算3度制している世界ランク2位のナダルは、その後ワウリンカのサーブを3度ブレークするなど力の差を見せつけ、2大会ぶりとなる同大会通算2度目の優勝を果たした。

 クレーコートの大会では16大会連続で決勝に進出するなど無類の強さを発揮するナダルは、5月に行われたマスターズ・シリーズ・ハンブルク大会(Masters Series Hamburg 2007)の決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に敗れて連勝は81で止まったものの、今大会の結果も含め過去94戦で93勝を挙げている。

 試合後インタビューに応じたナダルは、「大会を通じて調子が良かった。(決勝でフェデラーに敗れ)ウィンブルドン選手権2007(The Championships Wimbledon 2007)では優勝を逃しているので何とかしてタイトルが欲しかった。メルセデス・カップは素晴らしい大会なので、来年また帰ってくることを楽しみにしてる」と語っている。

 一方、同胞のフェデラーから励ましとアドバイスのメッセージを貰っていたことを明らかにした22歳のワウリンカは、「ベストを尽くしたがナダルはあまりに強すぎた。とにかくこの常軌を逸した一週間を目一杯楽しんだよ」と語り、膝の怪我の影響で約3か月のブランクを余儀なくされるなど僅か3勝しか挙げておらず苦しいシーズンを送っていた中で決勝に進出した今大会を振り返った。(c)AFP