【6月25日 AFP】ウィンブルドン選手権2007(The Championships Wimbledon 2007)の開幕を翌25日に控えた大会第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が24日、記者会見を行った。

■ボルグ氏以来の大会5連覇を目指すフェデラー

 1976-80年のビョルン・ボルグ(Bjorn Borg、スウェーデン)氏以来となる大会5連覇を目指すフェデラーは「ピート・サンプラス(Pete Sampras、米国)氏の5連覇を阻止した時にボルグ氏から電話で感謝された」と2001年大会を振り返り、「今回私が5連覇に挑戦するということは皮肉と言っても良いだろう。ボルグ氏が大会終盤に来場すると耳にしたので、それまで勝ち残っていられるよう願っている」と5連覇へ向けての意気込みを語った。

 また同選手は「ボルグ氏はテニス史上最も偉大な選手と言ってもいい。彼のドキュメンタリーを見たことがあるが、彼がどのような成功を収め、どのようにテニス人気を向上させて来たかが分かり、非常に興味深かった。もっとプレーできたはずだと思うので26歳の若さで引退してしまったことは大変残念だ。彼がドバイでエキシビションマッチを行った時に、彼とプレーする唯一の機会だと思った。知人に尋ねてもらったら、すぐに『問題ない。いつでもプレー出来る』と返事をもらえた。プレーを見るだけでも素晴らしいことなので、一緒にプレーできたことは特別な時間で信じられなかった。何ゲームかプレーしたがどちらが勝利したか覚えていないほど楽しかった」とボルグ氏との思い出を語った。

■休暇により体調は万全

芝コート48連勝中のフェデラーは全仏オープン・テニス2007(French Open 2007)、決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れて以来プレーしていないが「ハレ(ゲリー・ウェバー・オープン、Gerry Weber Open)でプレーした後のウィンブルドンはとてもタフだった。(ゲリー・ウェバー・オープンで4連覇しているので)縁起をかつぐ選手ならば参加したほうがいいと思うだろうが、私は縁起をかつぐタイプの選手ではない。難しい判断だったが、背中と脚の付け根に不安があったので体調管理が最優先だった。十分に休むことができたと感じているが、同時に少しだけ試合が恋しくなった」と語り、休暇を取ったことの重要性を語った。

 また「私にとっては芝への移行は難しいことではない。練習ではいいボールを打つことができている」と語り、5連覇へ向け体調は万全であることを明らかにした。(c)AFP