【9月28日 AFP】競泳の女子50メートルと100メートル自由形の世界記録を保持しているドイツのブリッタ・シュテフェン(Britta Steffen)が27日、現役引退を発表した。

 29歳のシュテフェンは、2008年に行われた北京五輪の女子50メートルと100メートル自由形で金メダルを獲得すると、2009年の第13回世界水泳選手権(13th World Swimming Championships)でも2冠を達成し、両大会で世界新記録を樹立した。

 しかし、ここ数年のシュテフェンは当時の好調を維持できず、2012年のロンドン五輪では100メートル自由形で準決勝敗退、50メートル決勝では4位だった。

 シュテフェンにとって自身最後のレースとなった8月の第15回世界水泳選手権(15th FINA World Championships)、女子100メートル自由形決勝は6位に終わっている。

 男子200メートルと400メートル自由形の世界記録保持者ポール・ビーデルマン(Paul Biedermann、ドイツ)をパートナーに持つシュテフェンは、「私は世界最高の場所に立っていたという記憶とともに、競技生活を終えます」と語った。

「家族のサポートがあって健康でいられたし、友人とパートナーのおかげで高いレベルのパフォーマンスを発揮することができました」

「しかし、私は来年、もしくは3年後に金メダルを勝ち取るためのモチベーションや力を持ち続けていられるかどうか、自分自身に疑問をもってしまいました」

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