【1月22日 AFP】フランスの人気水泳選手ロール・マナドゥ(Laure Manaudou)が21日、高いレベルで競技を行う意思を失くしたとし、2009年シーズンに行われる大会に出場しないことを明かした。

 マナドゥの弁護士を務めるDidier Poulmaire氏は、「ロール・マナドゥは、トップレベルでの水泳競技を一休みするため、自身のシーズンを終えることを決断しました。ロールは現在、完全に心的飽和な状態であり、これが泳ぐことの喜びや欲望を奪っています。素晴らしい記録を彼女に達成させた水泳への意欲無しでは、トップパフォーマンスを実現するために、必要な肉体的、精神的な力をもはや発揮することはできません」と声明を発表した。

 アテネ五輪の競泳女子400メートル自由形でフランス人女性選手として初めて金メダルを獲得するなど、同大会で3つのメダルを獲得し、国民的ヒロインとなったマナドゥは、世界新記録をいくつか更新しているが、長年連れ添ったコーチとの確執やゴシップ誌で写真がばら撒かれたイタリア人水泳選手との破局などがあり、トップレベルに留まることに苦心していた。

 マナドゥは、北京五輪での復活を目指したが、無残にも失敗に終わり涙を浮かべてプールから去っていた。(c)AFP