【4月17日 AFP】国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)と国際陸上競技連盟(International Association of Athletics FederationsIAAF)は17日、米ボストン・マラソン(Boston Marathon)開催中に発生した爆発事件を受けて、人類が築いた功績、博愛の精神を攻撃するものだとして非難した。

「私の思いとすべてのオリンピック・ムーブメントは被害者の方々、その友人、その家族と共にあります」とIOCのジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長は声明で述べた。

「マラソンというのは魔法のような特別な競技で、まったく違うコミュニティーの人々を1つのゴールで結びつけることができる。この事件によっても、大会の参加者、大会開催を支えたすべての人々がまた共通の決意を持って団結すると確信している」  死者3人、100人を超える負傷者を出した爆発事件をIAAFは「心ない攻撃」と表現した。

 IAAFのラミーヌ・ディアック(Lamine Diack)会長は、「人間が活動する自由の核となる部分を攻撃するというおぞまくしく卑怯な行為。市民マラソンというのは、楽しむために走っているランナーでも競技者でも、人間活動の基礎、人が持つ力、立ち直る力をそのまま体現するものだ」とコメントした。(c)AFP