【11月28日 AFP】ロンドン五輪柔道女子で金メダルを獲得したフランス代表リュシ・ドコス(Lucie Decosse)さん(31)の自宅から、世界選手権の金メダル3つが盗まれていたことが、警察当局の27日の発表で分かった。

 ドコスさんは23~25日にかけ、モンペリエ(Montpellier)で開かれた柔道の国内大会の観戦のため、パリ(Paris)南郊ティエ(Thiais)にある自宅を留守にしていた。警察当局によると、この間に侵入した空き巣により世界柔道選手権(World Judo Championships)のメダル3つに加え、コンピューターとブレスレットが盗まれた。

 ドコスさんは仏日刊スポーツ紙レキップ(L'Equipe)に「不思議なことに、メダル以外の物はあまり盗まれませんでした。世界の終わりというわけではないけれど、腹立たしいことです。あれら(盗まれたメダル)には強い思い入れがあります。五輪の金メダルは手元にあったのが不幸中の幸いです。もしあのメダルも盗られていたら…」と心情を語った。

 世界選手権を3度、欧州選手権(European Judo Championships)を4度制しているドコスさんは、8月のロンドン五輪柔道女子70キロ級で悲願の五輪金メダルを獲得した。(c)AFP