【5月11日 AFP】ロンドン五輪の採火式が10日、古代五輪発祥の地、ギリシャのオリンピア(Olympia)で行われ、五輪開幕へ向けて最後のカウントダウンが始まった。

 オリンピアで行われた式典では、2600年の歴史を持つヘラ(Hera)神殿の前で太陽神アポロ(Apollo)にふんした俳優が、凹面鏡を使用して太陽光線から採光した。

 採火式には国際五輪委員会(International Olympic CommitteeIOC)のジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長とロンドン五輪組織委員会のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長も出席した。

 コー会長は「炎を守り、伝統を大切にして誇り高き聖火リレーを行う。聖火リレーが英国と世界中の人々の気持ちを高めるものになるだろう」と誓った。
 
 1週間かけてアクロポリス(Acropolis)などギリシャ国内の5つの重要な遺跡を周る聖火は、1896年に第1回近代五輪が開催されたアテネ五輪スタジアム(Athens Olympic Stadium)に到着し、17日に英国の代表者へ受け継がれる。

 英国内の聖火リレーは、19日に英国最南端のランズエンド(Land's End)を出発し、6月3日から7日までのアイルランド及び北アイルランドのルートを含む8000マイル(12,875キロメートル)をリレーした後、五輪開幕日の7月27日に世界中の数億人がテレビで見守る中でロンドン五輪スタジアム(Olympic Stadium)に終着する。(c)AFP

【動画】オリンピアで行われた採火式(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)