【3月3日 AFP】2008年に行われた北京五輪の最年長出場選手で、3月に71歳の誕生日を迎える馬術の法華津寛(Hiroshi Hoketsu)が、ロンドン五輪に出場することが確実となった。

 日本馬術連盟(Japanese Equestrian FederationJEF)は3日、馬術国際連盟が発表した馬場馬術の世界ランキングで法華津がアジア・オセアニア地区のトップに立ち、ロンドン五輪出場枠を獲得したことを明らかにした。

 JEFの北野あづさ(Azusa Kitano)広報はAFPに対し、「できるだけ早く彼を代表選手として正式決定しようと考えています。彼は出場すると思います」と語っている。

 ドイツに活動拠点を置いている法華津は、1日にフランスで行われた国際大会で優勝し、ランキングを上げていた。

 1964年東京五輪の馬術障害飛越に出場し40位に終わった法華津は、1984年ロサンゼルス五輪は補欠に選出されたものの出場機会はなく、1988年ソウル五輪は検疫で愛馬に問題が見つかったため、参加を見送っていた。

 44年ぶりの五輪出場を果たした北京五輪で法華津は、馬場馬術個人で34位、団体では9位だった。

 北京五輪出場当時の法華津の年齢67歳4か月は、大会出場選手の中で最年長となり、日本人選手としては史上最高齢出場記録を更新した。

 五輪の史上最高齢出場記録保持者はスウェーデンのオスカー・スバーン(Oscar Swahn)で、72歳10か月で1920年のアントワープ五輪に出場し、射撃で銀メダルを獲得している。(c)AFP