【9月28日 AFP】2016年夏季五輪の開催地決定まで残り5日となった27日、開催地に立候補しているスペイン・マドリード(Madrid)で、40万人が参加する「人間モザイク」が行われ、同市での開催に支持を示した。

「オリンピック・フィエスタ(スペイン語で『祝祭、パーティー』の意」と銘打たれたこのイベントを企画したマドリードの招致委員会は、五輪開催へのマドリード市民からの「支持の強さ」を示すためのものだと語った。

 マドリード市の雑踏警備の責任者、ペドロ・カルボ(Pedro Calvo)氏によると、会場となった、地元サッカーチームのレアル・マドリッド(Real Madrid)のサポーターが祝勝会を行うことで知られるシベレス広場(Plaza Cibeles)には、約40万人が集まったという。主催者は50万人が参加したと発表している。

 参加者は、マドリードのシンボルカラーである赤、緑、青、黄色のカードを掲げ、モザイクを作った。

 アルベルト・ルイス・ガジャルドン(Alberto Ruiz Gallardon)市長は、「今日行われたことは、マドリードの招致活動に非常に大きな意味をもつ。なぜなら、われわれは国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)メンバーにだけでなく、オリンピック運動全体に対し、この街がスポーツを愛し、五輪開催を希望していることを示す強いメッセージを送ったからだ」と語った。

 IOCは10月2日、マドリード、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)、米シカゴ(Chicago)、東京の中から開催地を決定する。(c)AFP