【5月19日 AFP】日本相撲協会(Japan Sumo Association)は19日、弟子らへの暴行が明らかになった十両の豊桜(Toyozakura)と間垣(Magaki)親方に対し処分を下すと発表した。

 2007年に起きたビール瓶やバットで殴打されて当時17歳の力士が亡くなった時津風部屋問題から抗議が続いているだけあり、日本相撲協会は「早急に処分を決める」と明かした。

 審判委員が脚にひどくアザができることに気がつき間垣親方は竹刀で弟子を殴ったことが明るみに出た。17日に「悪いことをしたら、罰するということは自然なことだ」と語っていた協会理事でもある間垣親方だったが、非を認めて謝罪した。

 また、18才の弟弟子をお玉で殴ったとされている豊桜は師匠の陸奥(Michinoku)親方と共に謝罪した。豊桜は「(お玉で)10回くらい殴ったと思う。8針縫う怪我をさせた」と話した。殴った理由に関しては「何を頼んだのかは覚えていないが、頼んだことができなかったから」と答えた。陸奥親方は「非常に残念に思う。自分の部屋の人間がそのようなことをするとは想像もしなかった」と語った。陸奥親方は4月終わり頃の稽古中に首を負傷した弟子が手術の際に髪を切ったところ、傷が現れて事件を知ったという。

 長い歴史を持つ相撲、控え目で模範的な人間であるとされている力士だが、激しいしごきや稽古中の打撃など習慣になっていた。(c)AFP