【7月5日 AFP】第119次国際五輪委員会(International Olympic CommitteeIOC)総会が4日、グアテマラ市で開催され、2014年冬季五輪の開催地にロシアのソチ(Sochi)が選ばれた。

 最終候補地にはソチの他にオーストリアのザルツブルク(Salzburg)、韓国の平昌(Pyeongchang)が選ばれていたが、最初の投票でザルツブルクが落選。直後に行われた決戦投票の末、51票を獲得したソチが47票の平昌を僅差で下した。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、公の場で初めて英語でスピーチを行い周囲を驚かせるなど、2012年ロンドン五輪の実現に大きく寄与した英国のトニー・ブレア(Tony Blair)前首相にならい、自らを「キャプテン」と称して初の冬季五輪開催に向け精力的に働きかけた。

 自身も別荘を所有しているソチが開催地に選出されたことをプーチン大統領に伝えたロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は「(ソチの選出を伝えると)我々と同じように大統領はとても幸せそうだった。彼はなすべきことが山ほどあることを理解している。あらゆる手段を尽くしソチ五輪開催を実現した大統領の役割を過小評価してはならない」と語っている。

 ソチ五輪開催を推進したアレクサンドル・ジューコフ(Alexander Zhukov)副大統領も「ロシアにとって偉大な一日であり、我々はその幸福を噛み締めている」と語っているように、プーチン大統領の積極的な働きはロシアの代表団に歓喜のときをもたらす結果に繋がった。