【9月25日 AFP】07ラグビーW杯・1次リーグプールB。日本代表は24日、グループリーグ最終試合となるカナダ戦を翌25日に控え試合会場となるスタッド・シャパン・ドゥルマ(Stade Chaban-Delmas)で練習を行った。

 試合会場に到着した日本代表は、20日のウェールズ戦で負傷した大西将太郎(Shotaro Onishi)のコンディションを見極め最終的な出場の決断を下すことになるであろう。

 アジア王者の日本代表は選手の怪我に苦しんでおり、渡邉泰憲(Yasunori Watanabe)もウェールズ戦で上腕二頭筋を痛めカナダ戦の出場予定メンバーか外れた。また大西も同じくウェールズ戦で肋骨を負傷しカナダ戦への出場が絶望的と思われたが、奇跡的な回復をみせて同じく怪我から復帰したフルバックの有賀剛(Go Aruga)と共に先発予想メンバーに入った。

 フィジーに31-35で惜敗し、オーストラリアに3-91で、またウェールズに18-72で大敗を喫した日本代表にとっては、カナダ戦でW杯通算2勝目を目指す。しかしオーストラリア戦で負傷した主将の佐々木隆道(Takamichi Sasaki) をはじめ、矢富勇毅(Yuki Yatomi)や安藤栄次(Eiji Ando)や大畑大介(Daisuke Ohata)など怪我をした選手を多く抱えるため、日本代表にとってW杯通算2勝目を挙げることは難しくなった。

 日本代表のジョン・カーワン(John Kirwan)ヘッドコーチは大西の復帰に安堵している。「大西はチームの中で重要な役割を担っている。良いプレーをしてくれるだろうし、ゴールキッカーでもある。幸いなことに、怪我をして24時間後の診断では当初の我々の予想ほど状態は悪くはなかった。だから我々は大西にできる限りの治療を施し、大西も徐々に(出場に向けて)自信を持ち出した。怪我はラグビーにつきものだが、我々は現在8人の怪我人を抱えている。我々はこうした事態に慣れる必要があり、適応していかなければならない。言い訳はしない。」と話した。

 カナダ代表との直接対決で日本代表は9勝8敗と勝ち越しているが、カーワンヘッドコーチは、「カナダは間違いなく素晴らしいチームです。1991年大会では準々決勝に進出しているし、私も対戦したことがある。彼らは誇るべき歴史を持っており、大きな選手が多くラグビーを良く知っている。」と語りカナダ代表を評価した。(c)AFP/Barnaby Chesterman