【11月17日 AFP】2012年ロンドン五輪で4x400メートルリレーを含めた4個の金メダル獲得を目指す可能性を示唆したウサイン・ボルト(Usain Bolt)に対し、元陸上選手のマイケル・ジョンソン(Michael Johnson)氏が疑問を呈した。

 2008年北京五輪で短距離3冠(100メートル、200メートル、4×100メートルリレー)に輝いたボルトは、出場種目に4x400メートルリレーを加えることで、1984年ロサンゼルス五輪でカール・ルイス(Carl Lewis)氏が達成した五輪陸上4冠への意欲を示している。

 英BBCラジオ5(BBC Radio 5)に対してジョンソン氏は、ボルトが400メートルの世界記録を更新できるかもしれないとしながらも、同種目は練習することが難しい距離だと話し、同選手が距離を伸ばすことを疑問視していると明かした。

 また、1996年アトランタ五輪で200メートルと400メートルの2冠を達成しているジョンソン氏は、ボルトがロンドン五輪で再び短距離3冠を達成することに疑いの余地はないとしながらも、同選手が4x400メートルリレーに出場することに否定的な見解を示している。

 ボルト不在のジャマイカ代表が相手なら、米国代表が4x400メートルリレーで負けることはないと話すジョンソン氏は「ボルトが400メートルの専門的な練習をすればジャマイカが勝つ可能性はあるが、実力未知数の選手をジャマイカの監督が4x400メートルリレーで起用するかはわからない。リレーに出場したいのなら、シーズン中に400メートルを走り、リレーメンバーに相応しいと証明すべきだ」と語った。(c)AFP