【北京/中国 12日 AFP】世界トップクラスの長距離ランナー、中国の孫英傑(Sun Yingjie)が、テレビのインタビューで元コーチからベルトなどで体罰を10年間受けていたことを告白したと、中国日報(China Daily)が伝えた。
2003年世界陸上選手権・女子5000メートルで3位に入った孫英傑は現在ドーピングで2年間の国際試合出場停止を受けている。孫はWang Dexian元コーチから頻繁に怒鳴られ、10年間に渡り体罰を受けていたと告白。「背中はたくさんの切り傷や打撲で洋服も脱げないほどだった」と話す。
最近では、Wang氏の妻でありコーチでもあったZhu Fenglingからは、意見が食い違うと体罰は頭にも及んだとされてる。
「Zhu氏の意見に反論するとベルトで殴ったわ。10年前に彼と練習を始めた時以来、一番の冷酷な仕打ちだった」と語り、「背中はすごく痛くて、耐えられなかった」と振り返った。
孫は現在Wang氏との師弟関係を解消しており、2008年北京五輪での再起を目指し一人で練習を積んでいる。孫は2005年の10月に行われた中国全国運動会でドーピング(禁止薬物使用)が発覚し、2007年10月19日までの国際試合出場停止となっているが、ジュースに筋肉増強剤を密かに混入したチームメイトの于海江(Yu Haijiang)を名誉棄損などで訴え勝訴している。しかし中国全国運動会の10000メートル銀メダルは剥奪され、北京五輪へ足馴らしとなる全国運動会への出場も認められなかった。
元コーチのWang氏は、孫に対する体罰疑惑に対し発言は避けているものの、妻のZhu氏は8月に完全に師弟関係を解消していると話す。
Wang氏の弁護士は中国日報に対し、名誉棄損で孫を訴える可能性もあると語っている。
写真は2003年10月19日に行われた北京国際マラソンに出場した孫。(c)AFP
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