【11月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグで、早ければ2012-13シーズンから「ゴールライン・テクノロジー」が導入される可能性が浮上した。

 イングランドサッカー協会(Football Association、FA)のアレックス・ホーン(Alex Horne)事務局長は英国放送協会(BBC)に対し、「早ければ2012-13シーズンからプレミアリーグに(ゴールライン上における判定の新たな技術が)導入されるでしょう。間違いは起こりやすいもので、ボールがラインを越えたか越えていないかを主審と副審が確認できなかったという例は数多くありました。判定を下す上で、審判団へのサポートが必要なのです」と語っている。

 9つの判定システムが国際サッカー連盟(FIFA)によってテストされており、プレミアリーグの12-13シーズン開幕を1ヶ月後に控えた2012年7月までに、どのシステムを導入するかの最終判断が下されることになっている。

 またホーン事務局長は、「技術を購入し、その支払いを行って、来シーズンに向けて全てのリーグや全ての大会に導入するための時間があるかどうかについては、確信は持てません。余裕はかなり無いとは思いますが、来シーズンに導入する可能性はあります」とコメントしている。

 FIFAは、これまでに他のスポーツでは導入が成功しているビデオ判定について、サッカーの試合における自由な流れを乱すとして、導入を求める声を拒絶している。

 しかしながら、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)決勝トーナメント1回戦のドイツ対イングランド戦で、イングランドのフランク・ランパード(Frank Lampard)のゴールが無効となる判定が下された重大な過失が取りざたされ、そのFIFAの姿勢に変化が起きている。

 24日夜には、FIFAの試験官の立会いの下、イングランド・フットボールリーグ1(3部)のロッチデール(Rochdale AFC)の本拠地スポットランド・スタジアム(Spotland stadium)で、「ゴールマインダー(Goalminder)」と呼ばれるシステムの試験が行われる。(c)AFP

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