【5月9日 AFP】10-11イングランド・プレミアリーグは7日と8日、各地で試合が行われ、首位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は、2位のチェルシー(Chelsea)を2-1で下し、通算19度目のリーグ優勝に王手をかけた。

 チェルシーは、一時は最大15まで開いた勝ち点差を3まで詰めて、マンチェスター・ユナイテッドとの天王山に臨んだが、序盤から攻勢に出たマンチェスター・ユナイテッドに前半1分、ハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)の得点で先制され、同23分にはネマニャ・ビディッチ(Nemanja Vidic)のゴールで追加点を決められた。

 チェルシーに勝利したマンチェスター・ユナイテッドは、ブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)とブラックプール(Blackpool FC)との残り2試合で、勝ち点1を挙げればタイトル獲得が決まる。

 試合後、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督(Alex Ferguson)は「私は選手たちをよく知っている。彼らは(リーグ優勝を)台無しになどしない。間違いなく、勝ち点をとるはずだ」と喜ばしげに語った。

 マンチェスター・ユナイテッドのライアン・ギグス(Ryan Giggs)も、リーグでの最多優勝回数でリバプール(Liverpool FC)を上回る日を待ちきれないと認め、「とてつもなく大きな一歩。数字上ではまだ達成されていないけど、あとほんの少し。来週、自分たちがすべきことをするだけだ」と話した。

 自身も12度目のプレミアリーグ制覇を目前としているギグスは、リバプールを上回ることは「偉業」と感じている。「15年か20年前には考えもつかなかった。70年代、80年代、90年代の最大のライバルを追い抜く。チームと監督の偉業だ」と、37歳のベテランは語った。

 一方、チェルシーのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は「試合開始1分で敗れた。悪い立ち上がりだった。開始1分で先制点を与え、盛り返すのは難しかった。ユナイテッドの選手は我々を上回っていたし、勝利にふさわしい。これがフットボールであり、受け入れなければならない」と語り、開始37秒でエルナンデスに先制点を奪われてから、立ち直ることができなかったと認めた。

 その他の試合は、アーセナル(Arsenal)がストーク・シティ(Stoke City)に1-3で敗れ、優勝争いから完全に脱落した。

 4位のマンチェスター・シティ(Manchester City)は1-2でエバートン(Everton)に敗れ、5位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はブラックプールと1-1で引き分けた。(c)AFP/Rob Woollard