【2月27日 AFP】(記事更新)イングランド・プレミアリーグのポーツマス(Portsmouth FC)は26日、同リーグで初めてとなる破産申請を行った。

 創立112年目のポーツマスは、完全な倒産を避けるため管財人の管理下に入るという決定により、自動的に勝ち点が9剥奪される。この勝ち点剥奪により、09-10シーズン終了後のポーツマスのチャンピオンシップ・リーグ(2部)降格が事実上決定となった。

 ポーツマスのオーナーで香港の実業家バルラム・チェンライ(Balram Chainrai)氏が、6000万ポンド(約81億円)を上回る負債からの救済に協力的な買収先を探し出すのに失敗したため、クラブは管理下に置かれることとなった。

 クラブの管財人は、雇用する600人の業務の合理化や、移籍期間外ながらもイングランド代表ゴールキーパー(GK)のデヴィッド・ジェームス(David James)を含めた数選手の売却のため、国際サッカー連盟(FIFA)に特別な許可を求めていると明かし、09-10シーズン終了までアブラム・グラント(Avram Grant)監督の続投を示唆している。

 また、クラブの最高経営責任者(CEO)であるピーター・ストーリー(Peter Storrie)氏は、買い手が現れ次第辞任することを表明している。

 ポーツマスはリーグ戦26試合を終えて4勝4分け18敗の勝ち点16で最下位に沈んでおり、勝ち点9が剥奪されれば同7にまで減り、19位のハル・シティ(Hull City)とは17ポイント差となる。(c)AFP/Angus MacKinnon