【2月12日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)に所属するイングランド代表のアシュリー・コール(Ashley Cole)が左足首を骨折し、約3か月戦列を離れることが明らかになった。

 好調を維持していたコールの離脱はチェルシーにとって大きな損失だが、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)を控えるイングランド代表にとっても痛手となる。

 5月中旬の復帰が見込まれているコールだが、W杯の開幕まで時間は1か月しか残されておらず、数試合で万全の状態を取り戻さなければならない。

 コールは1-2で敗れた10日のエバートン(Everton)戦で、米国代表のランドン・ドノバン(Landon Donovan)のチャージを受けて負傷退場した。皮肉にもイングランドは6月12日のW杯グループリーグ初戦で米国と対戦する。

 もしコールがW杯に間に合わなければ、イングランド代表でコールに次ぐ2番手の左サイドバック、ウェイン・ブリッジ(Wayne Bridge)の元交際相手とジョン・テリー(John Terry)の不倫騒動で大きな問題を抱えるファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督にとってさらなる悩みの種となる。

 ブリッジとテリーが同じドレッシングルームにいれば混乱は避けられないが、コールの欠場は自動的にブリッジの最終メンバー入りを意味する。

 コールが間に合えば、所属するマンチェスター・シティ(Manchester City)で故障に悩まされ不調に陥っているブリッジではなく、アストン・ビラ(Aston Villa)で好調のスティーヴン・ウォーノック(Stephen Warnock)がメンバー入りする可能性が高い。

 今シーズン世界最高の左サイドバックとして名声を確立したコールは、イングランド代表でも唯一無二の存在となっていることから、すべての事情を差し置いてもコールの欠場はW杯で上位進出を目指すイングランドにとって大打撃となる。(c)AFP