【12月22日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City、以下シティ)は21日、本拠地のシティ・オブ・マンチェスター・スタジアム(City Of Manchester Stadium)でインテル(Inter Milan)前監督のロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)氏の監督就任記者会見を行った。

 シティは、19日のサンダーランド(Sunderland A.F.C.)戦に4-3で勝利した直後、マーク・ヒューズ(Mark Hughes)前監督の解任を発表していた。シティは今シーズンのリーグ戦では2敗しかしておらず、この試合の勝利で順位を6位に上げていた。

 約2週間前にシティのオーナー、シェイク・マンスール・ビン・ザイド・アル・ナヒヤン(Sheikh Mansour Bin Zayed Al Nahyan)氏、カルドゥーン・アル・ムバラク(Khaldoon Al Mubarak)会長と会食したことを明らかにしたマンチーニ氏は、そこでシティの監督職に関する話は一度も無く、ヒューズ前監督の後任という特別な計画を話すよりも、全般的なスポーツとサッカーについて議論したに過ぎないと内容を明かしている。

 マンチーニ氏は「2週間前、ロンドンでカルドゥーンと会った。ただ単にサッカーについて一般的なことを話しただけだ。(サッカーについて議論するために会うことは)ありうることだ」と語っている。

 その後、トロフィーを獲得できるとシティのサポーターに信じこませるためにマンチーニ新監督は、「シティはビッグクラブだ。ここには長い間留まるつもりでいるし、シティには素晴らしいサポーターがいるので、多くのトロフィーを勝ち取ることに貢献したいと思う。彼ら(サポーター)にとって良い仕事を出来ればと願っている。(今シーズンは)トップ4に入ることを狙っている。来年(10-11シーズン)はプレミアリーグを勝ち取りたい」と話し、33年間も遠ざかっているシティのリーグタイトル獲得へ向けて最善を尽くすとしている。

 オーナーのマンスール氏は2億ポンド以上を費やし選手を獲得したにもかかわらず、サンダーランド戦での勝利は、プレミアリーグの最近11試合でようやく2勝目となっている。

 ヒューズ前監督は20日、解任されるという考えは無かったと語っており、シーズン開始前に上層部に設定された勝ち点70ポイントかリーグ6位の座という「現実的な目標」を狙える位置にいると考えていたという。

 しかし、シティのギャリー・クック(Garry Cook)最高責任者は21日、「最近の結果が描く軌道は求めるものを下回っており、役員会は状況が根本的に変化する証拠がないと感じた」と反論している。(c)AFP/Chris Brereton