【7月4日 AFP】イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙は3日、元イタリア代表のクリスティアン・ヴィエーリ(Christian Vieri)が、イングランド・プレミアリーグのブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)と契約間近であると報じた。

 08-09シーズンはイタリア・セリエAのアタランタ(Atalanta)に所属していたヴィエーリは、9試合に出場し2得点を記録するも、サポーターとの関係に嫌気が差したことを理由に、シーズン終了前にはチームを退団していた。

 報道では、元フランス代表のイブラヒム・バ(Ibrahim Ba)氏がヴィエーリの契約を仲介したとされている。現在アフリカ人選手のスカウトを行なっているバ氏は、ブラックバーンを率いるサム・アラーダイス(Sam Allardyce)監督が、ボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)を指揮していた2003-04シーズンに同チームに所属していた。

 アラーダイス監督は、以前からピークを過ぎたスター選手を獲得しており、ボルトンの監督時代にはユーリ・ジョルカエフ(Youri Djorkaeff)氏、フェルナンド・イエロ(Fernando Hierro)氏、中田英寿(Hidetoshi Nakata)氏、ジェイ・ジェイ・オコチャ(Jay Jay Okocha)、イバン・カンポ(Ivan Campo)らと契約を結んでいる。

 ヴィエーリが自身14チーム目となるプロクラブと契約を交わした場合、キャリアの晩年を迎えた選手のモチベーションを高めることに長けているとされるアラーダイス監督は、再びその魔力を発揮する必要が出てくる。

 ユベントス(Juventus)やインテル(Inter Milan)、ACミラン(AC Milan)でプレーした経験を持つヴィエーリは、04-05シーズン終了後にインテルを退団して以降は怪我などの影響もあり、リーグ戦で10試合に出場したのは1シーズンのみとなっている。(c)AFP