【11月8日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するリオ・ファーディナンド(Rio Ferdinand)の30回目の誕生日は、チームの練習場に突然ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が姿を現したことで忘れられないものとなった。

 アルゼンチン代表の新監督に就任したマラドーナ氏は7日、ファーディナンドのチームメイトである同国代表のカルロス・テベス(Carlos Tevez)をチェックするためにマンチェスターを訪れ、サイン入りのユニフォームを同日が誕生日だったファーディナンドに手渡してその外交手腕を示した。

 ファーディナンドは「僕たちは学校に来たスターを取り囲む子供のようだった。僕の目に映る彼はずっと最高のフットボーラーだ。彼は僕のヒーローの一人だ。彼のビデオは全て持っていた。彼は誰もがそうなりたいと思う選手だった。彼は最高だった。僕のアイドルだったし、フットボールを始めた理由の一つでもあるんだ。これ以上は持ち上げられないな。誕生日に彼と握手をして抱擁を交わし写真を撮ることができるなんて」と語っている。

 また、選手たちはマラドーナ氏の気を引こうと練習の間はいつになく落ち着きがなかった。

 ファーディナンドは「監督は練習の水準を上げてくれるので恐らく彼に毎日でも来てもらいたいだろう。全員が彼にいいところを見せようとしていた。アルゼンチンに帰って素晴らしい選手がいた、『それはリオ・ファーディナンドだ!』なんて言ってくれたらいいね」と語っている。

 また、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督は「良かったよ。彼に会えて選手たちは喜んでいた。世界最高の選手は誰なのかについては議論があるが、彼は間違いなく2位か3位には入っている」と語っている。(c)AFP