【9月15日 AFP】国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長が14日、南アフリカが上出来の2010年サッカーW杯(2010 World Cup)を開催することに疑いがなく、代替計画は無いと語った。

 首都プレトリア(Pretoria)で行われた南アフリカのターボ・ムベキ(Thabo Mbeki)大統領との会談後、記者会見でブラッター会長は「プランBもプランCも南アフリカだ。我々は全作業の情報を受けて偵察しており、スタジアムや物流組織に関しては滞りなく行われるだろう」と語った。

 スタジアムの視察やネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)前大統領を含む政治指導者との面会のため、4日間の予定でFIFAの派遣団を率いるブラッター会長は、凶悪犯罪の多い南アフリカがW杯の開催によって安全な国として認知されるとしており、「現在の批判の多くは安全の保障についてだが、世界の大都市で完璧な安全がどこにあるか教えて欲しい。そんな場所は存在しない」と語っている。

 ブラッター会長とムベキ大統領は、共に2009年に行われる選挙での政権交代がW杯の準備に影響することはないとしている。ムベキ大統領は「我々が果たす義務が予定通りに進んでいることをはっきりと言いたい。政治課題で一体何があろうが関係ない。この国は2010年のサッカーW杯成功を請け負うというFIFAに対する公約に応じる。現実となるだろう」と決意を語っている。(c)AFP