【7月30日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に移籍し、本拠地のアンフィールド(Anfield)での歓迎を受けたロビー・キーン(Robbie Keane)が29日、この移籍が「人生の新章の始まり」と語った。

 最高で2000万ポンド(約43億円)となる移籍金でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)から自身が生涯応援してきたリバプールへ移籍したキーンは、ケニー・ダルグリッシュ(Kenny Dalglish)氏や現ニューカッスル(Newcastle United)監督のケビン・キーガン(Kevin Keegan)氏といったチームの伝説的プレーヤーと同じ背番号7を身に付け、30日に行われるビジャレアル(Villarreal FC)との親善試合でデビューすることが見込まれている。

 キーンは、「このユニフォームを着ることは非常に光栄だし、すごいことなんだと本当に分かった。もし、キーガンやダルグリッシュが遂げたような成功の半分でも出来れば、それで幸せになれるだろう。小さな頃からこの日を待っていた。みんな、僕がリバプールの大ファンであることは知っている。リバプールのジャージを着て、ここに座るということで夢が叶った。こんな事(移籍)は起こらないと思ってた人もいるだろう。十代の頃にここに来ることも出来たけれど、すぐにでもファーストチームでのチャンスが多くあるだろうと考えたウォルブス(Wolves、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderersin)の愛称)を選んだ。でも現実にこうなった。今を存分に楽しんでいるし、赤いユニフォームを着るのが待ちきれない。このビッグクラブで、更なるチームの成功の為に自分のできることを全てしたい」と、移籍の喜びを語った。

 しかし、トッテナムのダニエル・レビー(Daniel Levy)会長は、自身のクラブの主将とリバプールとの契約の仕方に決して満足してはいない。それでもキーンは、「僕がスパーズ(Spurs、トッテナムの愛称)を去ったのは僕がリバプールの大ファンで、こんなチャンスはもう2度と来ないからだ。見過ごすことの出来ない機会だった。今の自分の年齢が自分のピークだと思っているし、それを持続させていきたい。僕にとっては最高のチャンス、リバプールが僕にオファーしたこと全てが僕の気持ちを強く動かした。ここにいることを感謝している。私はこのクラブが好きです、この移籍は成し遂げていなかった夢の一つです。スパーズを裏切ったとは思わない。僕はあそこで素晴らしい6シーズンを過ごして、全力を尽くしてきた。初日からね。常に全力だし、これからもそれは変わらない。僕に対してスパーズのファンはいつも素晴らしくしてくれたし、彼らのことはずっと胸に刻んで行くつもりだ。でも、これが僕の探し求めていた人生の新章だ。スパーズから何人かの選手が去っていくけれど、同じように良い選手が移籍してくる。僕はロビー・キーンにだけしか重点を置けないし、それが僕にとっても良いことだと思っている」と抱負を語った。(c)AFP