【7月26日 AFP】マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン監督(Alex Ferguson)が、2012年に開催されるロンドン五輪でのサッカー英国チームで自身が監督を担うという推測に水を差した。

 26日に行われるボーダコム・チャレンジ2008(Vodacom Challenge 2008)、対カイザー・チーフス(Kaizer Chiefs)戦に向けヨハネスブルク(Johannesburg)での会見に出席したファーガソン監督は、2012年に英国チームの監督候補とうたわれている。

 しかしながら、イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)、スコットランドサッカー協会(Scottish Football AssociationSFA)、ウェールズサッカー協会(Football Association of WalesFAW)、(北)アイルランドサッカー協会(Irish Football Association:IFA)の4協会の意見の相違が、五輪での英国統一チームの編成に問題を引き起こしている。特にスコットランドとウェールズの2協会は、英国チームを許容することで国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)での個別の立場が弱まることを避けたがっている。

 さらに、自身が完全に監督業を辞めることはないとしながらも、自身の年齢やチームが全面的なサポートを得る難しさが関わリづらくさせてしまうだろうとしているファーガソン監督は「まず初めに、2012年にまだ私がこの惑星にいられることを願うよ。その時点で私は70歳になっており、何かに責任を持つという必要はない。どんなやり方で、どんな形や状態にあっても4年後にそういった責任を担うということは無いだろう。それに補足することは何も無い。W杯で英国としてチームを持つことに関してFIFAで長きに渡って議論が行われてきた。そういった意味では非現実的なのだろう。スコットランド、北アイルランド、ウェールズ、そしてイングランドも各自の独自性を持っている。成功の見込みはないと思う」と語っている。(c)AFP/Alec Kennedy