
【9月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)のアブラハム・グラント(Avram Grant)新監督は24日、初采配となった23日のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦では敗れたが、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督との監督交代が成功だったことを証明する自信を持っていると主張した。
警告かに見えたジョン・オビ・ミケル(John Obi Mikel)の退場処分と、不可解な判定で奪われた2失点により不幸な形で初采配を終えたグラント新監督だったが、ジャッジに拘るのではなくマンチェスター・ユナイテッド戦で就任後のチームが一つにまとまっていることが証明されたとして選手の働きに満足している様子を見せた。
グラント新監督は「立ち上がりの5分を除いては良いプレーができた。20日にモウリーニョ前監督が突然退団してからの選手の振る舞いには誇りを感じている。彼らにとっても私にとっても理想的な環境ではなかった。我々は新たな環境にいち早く適応しなければならなかったが、選手はプロとして振る舞い私を良くサポートしてくれた」と語っている。
また、同試合では歌と横断幕でモウリーニョ前監督への支持を表したサポーターからの信頼を勝ち取ることが重要な仕事となるグラント新監督は「今日はとてもやりやすかった。前監督に対するサポーターの愛情には好感を覚える。彼はここで素晴らしいことを成し遂げた。サポーターはそのことをしっかり覚えており、それは彼らが素晴らしいサポーターであることを意味している。就任して間もないので私の歌はまだ無いが、2年後にはきっとあるはずだ」と語り、前監督を支持するサポーターに理解を示した。
プレミアリーグで指揮を執るために必要なUEFAプロライセンスを所持していないことでグラント新監督の将来は不確かなものとなっているにもかかわらず、クラブ側はそのことが長期的にチームの指揮を執ることの障害にはならないとしてしている。
プレミアリーグの規定では、ライセンスを所持していないグラント新監督は監督として12週間チームの指揮を執る猶予期間を有しており、チェルシーは長年イスラエル代表を指揮したグラント新監督のキャリアと年齢を考慮して猶予期間を過ぎても監督を続けることができるようにライセンスの特別免除を申請しており、同監督は「何も問題は無い。今は(長期的に監督を続けられるように)手はずを整えている段階だ」とこの件を問題視していない様子を見せている。
マンチェスター・ユナイテッド戦でチェルシーは、前半31分に警告が妥当かに思われたパトリス・エヴラ(Patrice Evra)へのファウルでミケルが退場処分を受けた、また2分の表示時間を30秒も過ぎた前半ロスタイムに先制点を奪われ、さらに試合終了間際には接触がなかったにも関わらずタル・ベン・ハイム(Tal Ben Haim)がルイ・サハ(Louis Saha)をペナルティエリア内で倒したとしてPKを取られた。
判定に対してグラント新監督は「審判はベストを尽くそうとしたが3つのミスを犯してしまった。レッドカード、前半ロスタイムを過ぎてからの得点、PKの判定がそのミスに当たるがそれ以外は良くやっていた。アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督は審判に大いに満足しているだろう。3つの判定は不可解だった。1つだったら問題ないが2つ、3つともなるとそう言わざるを得ない。私の目にはジャッジが奇妙に映ったが、将来のことに目を向ける方が有意義だろう」と語っている。
チェルシーはミケルのレッドカードに異議を申し立てているが、一方のファーガソン監督はマイク・ディーン(Mike Dean)主審がジョー・コール(Joe Cole)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に対するファウルに退場ではなく警告を出したことに怒りを露わにしている。
ファーガソン監督は「ジョー・コールのタックルには退場処分が下されるべきだった。回復に時間を要するアキレス腱への後ろからのタックルは、選手を長期的に離脱させかねない類の危険なものだった。警告だった理由は主審は既に一枚のレッドカードを出していたからに過ぎない。そうすることで恐らくバランスを取ったのだろう。前半我々にPKを与えられるべき場面でその判定は下りず、その後チェルシーに退場者が出たことで試合の流れは変わった。退場処分は厳しい判定でPKは少し厳しすぎるようにも思えたが、審判は迅速な判断をしなければならないので間違うこともある」と語っている。(c)AFP/Ian Whittell


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