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アーセナルの成長に伴う歪みと戦うベンゲル監督

  • 2007年07月31日 10:10 発信地:ロンドン/英国
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トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦開始を待つアーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル監督(Arsene Wenger)(2007年4月21日撮影)。(c)AFP/CHRIS YOUNG

【7月30日 AFP】サッカー、イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、アーセナルの監督10年目にして最も大きな挑戦の時を迎えている。

 2007-2008シーズンはティエリ・アンリ(Thierry Henry)とフレドリク・リュングベリ(Fredrik Ljungberg)の移籍で幕を開ける。米国人投資家のスタン・クロンケ(Stan Kroenke)氏による敵対的買収などベンゲル監督の将来は苦悩に満ちている。新しいシーズンが間近に迫る中、チームが改善されていく兆候が見られない。

 アンリとリュングベリの退団はアーセナルが2003-2004シーズンのリーグを無敗で制した当時のメンバーが殆どいなくなったことを意味し、また劇的な選手の入れ替わりが過去2シーズンでの苦戦の要因になっている。

 また、アーセナルは2006年に完成した新スタジアム、エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)の建設の為、3億9000万ポンド(約945億円)の負債を抱え、ベンゲル監督は長期間に渡るビジョンでチームの育成を余儀なくされてきた。
 
 チームを強化する為の出費を削減され、結果としてベンゲル監督はアンリやソル・キャンベル(Sol Campbell)、ロベール・ピレス(Robert Pires)、デニス・ベルカンプ(Dennis Bergkamp)といった選手に代わってまだ未熟な新人選手の起用を余儀なくされた。

 それでもベンゲル監督のダイヤの原石を発掘する眼力がアーセナルをチェルシー(Chelsea)やマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、リバプール(Liverpool)といったチームと1回限りの対戦においては互角に渡り合える力を見せていた。しかし、2006-2007シーズンのイングランド・カーリング杯(Carling Cup)・決勝のチェルシー戦の戦いぶりはアーセナルの限界を示していた。

 ベンゲル監督の信望者たちはベンゲル監督の就任期間中に優勝の味に慣れてしまっているが、近い将来エミレーツ・スタジアムにプレミアシップのトロフィー がやってくるのを見る事は難しそうだ。ベンゲル監督はシーズンが始まる前に負ける事を考えるうようなタイプの監督ではないが、それでも現在のチームの評価 は奢りであると言わざるを得ない。

 「まず我々はリーグ優勝に加わらなければならない。2006-2007シーズン、我々は10月の終わりから11月の初めの時点で首位と16ポイントも引 き離されていた。その失敗を繰り返してはいけない。私はチームが優勝争いに加わる事が出来るように願っているし、2007-2008シーズンの欧州チャン ピオンズリーグ(Champions League)でも良い成績を収めたいと思っている。国内のカップ戦はそれほど重要なトロフィーではない。重要なのはリーグ戦と欧州チャンピオンズリーグだ。アンリの離脱がどれほどチームに影響を与えるのかを見るのはとても楽しみだ。アンリのFCバルセロナ(FC Barcelona)への移籍はアーセナルにとっては特別な力を奪い、本物の天才を失ったようなものだ。しかし、今こそアーセナルは注目を集めるべき時だ。セスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)、ロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)、トマス・ロシツキー(Tomas Rosicky)、エマニュエル・アデバヨール(Emmanuel Adebayor)らはスターになれる才能を持っていて、彼らはその舞台に上がろうとしている」とベンゲル監督は語っている。

 また、新人のエドゥアルド・ダ・シルバ(Eduardo Da Silva)とバガリ・サグナ(Bacary Sagna)の2人は、ベンゲル監督の試験的な選手とみられる。

 今現在アーセナルには誰もが知っているようなおなじみの選手はいないが、近い将来有名になれる才能を持った選手が必ず出てくるだろう。しかしベンゲル監督が就任期間中にその姿を見ることが出来るかどうかは定かではない。

 注目はベンゲル監督がこのまま若手中心のチームの監督を続けていくのか、その決断をするべき時が近づいている事をベンゲル監督自身も理解している。

 ベンゲル監督は「我々はリーグのなかで莫大な資金力を持つクラブと戦ってきた。我々は彼らとは違う道を進まなければならないことは理解してし、我慢を強 いられる。我々は若いチームだが、例えばセスク・ファブレガスはプレミアリーグで100試合以上の出場経験を持っている。私はアーセナルの可能性を信じて いるし、それを見せていかなければならない」と話している。(c)AFP/Steve Griffiths
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