【9月9日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)アシスタントコーチは8日、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)獲得のためにクラブが支払った天文学的な移籍金は、現在の経済環境下では「理解不能」だと語った。

 ベイルは2日、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)から、9400万ユーロ(約123億円)ともいわれる移籍金でレアル・マドリードに加入し、6年契約を結んだ。

 ベイルは法外な移籍金を払う価値のある選手かと問われた元フランス代表司令塔のジダン氏は「その質問は1年後にするべきだ」と答えた。

 テレビ番組のカナル・フットボールクラブ(Canal Football Club)でジダン氏は「10年前、レアル・マドリードは7500万ユーロで私を買ったが、その時私は自分にその価値はないと言った」と述べた。

「現時点では、移籍金に見合わないと言わざるを得ない。双方とも無理強いをしたわけでなく、2つのクラブが金額に合意した。これがサッカーの世界。残念ながら、今回の高額な移籍金の支払いについて理解はできない」

 ジダン氏は、ベイルがカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督率いるチームになじめるようアドバイスをするつもりだと語った。

「私の役割は、彼に自分のやり方でプレーし、自分にプレッシャーをかけすぎないようにと伝えることだ。彼は信じられないほどの潜在能力を持っているが、改善すべき余地は残っている」

 現在ウェールズ代表に合流しているベイルは、14日に行われるビジャレアル(Villarreal FC)戦でレアル・マドリードの選手としてのデビュー戦を飾るものと見られている。(c)AFP