【6月29日 AFP】スペインのスポーツ紙マルカ(Marca)は28日、レアル・マドリード(Real Madrid)がダビド・ビジャ(David Villa)からオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)に所属するカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)にターゲットを切り替え、同選手獲得に3200万ユーロ(約43億円)を提示したと報じた。

 同紙はまだリヨンの返答がないとしているが、ジャン・ミシェル・アウラス(Jean-Michel Aulas)会長のアドバイザーを務めるベルナール・ラコンブ(Bernard Lacombe)氏が前週、「有り得ないことなど何もない。もし好条件のオファーが届いたら我々は誰に対しても扉は閉ざさない」と語っていたと伝えている。

 また、リヨンの広報を務めるオリヴィエ・ブラン(Olivier Blanc)氏は「唯一伝えられることは、カリム・ベンゼマについて話し合うため数日前にレアル・マドリードからオリンピック・リヨンに接触があったということだけだ」とレアル・マドリードから接触があったことを明かしている。さらにブラン氏は「ベンゼマとオリンピック・リヨンは、もう1年残留することが同選手の当初の希望であったことを確認している」と語っており、これはクラブとしての見解であるとしている。

 同選手にはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)も関心を示していた。

 レアル・マドリードは、バレンシア(Valencia CF)のマヌエル・ジョレンテ(Manuel Llorente)新会長がビジャの放出に二の足を踏んでいるため、ベンゼマ獲得に切り替える決定を下したとされている。

 同紙は24日、レアル・マドリードのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長とベンゼマの代理人を務めるKarim Djaziri氏がマドリード(Madrid)とジュネーブ(Geneva)で2度会談したと報じていた。

 またスペイン国内では、両クラブは金銭に加えクラース・ヤン・フンテラール(Klaas-Jan Huntelaar)かアリエン・ロッベン(Arjen Robben)のいずれかを交換要員に加えた交渉も見据えていると報じられている。(c)AFP