【12月24日 AFP】(写真追加)サッカー、07-08スペイン・リーガエスパニョーラ1部・第17節、FCバルセロナ(FC Barcelona)vsレアル・マドリード(Real Madrid)。試合はレアル・マドリードが1-0で勝利を収め、敵地カンプ・ノウ(Camp Nou stadium)でのバルセロナとの伝統の一戦『エル・クラシコ(el clasico)』を制した。

 前半36分にこの試合唯一のゴールを挙げてベルント・シュスター(Bernd Schuster)監督にクリスマスプレゼントを贈ったジュリオ・バプティスタ(Julio Baptista)は、欧州チャンピオンズリーグ(Champions League)とリーグ戦で2007-08シーズン開幕以来ホーム無敗だったバルセロナにカンプ・ノウで初めて土をつけた。

 これにより勝ち点を41に伸ばした首位レアル・マドリードは、2位バルセロナとの勝ち点差を7に広げてリーグ2連覇に向けて足元を固めている。

 前半の35分間は両チーム共に多くのチャンスを生み出すことはできず、レアル・マドリードはウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)のフリーキックがバルセロナにとって最大の脅威となった。

 前半11分にスナイデルのフリーキックにペペ(Pepe)が頭で合わせたがボールはバルセロナのGKビクトル・バルデス(Victor Valdes)の手に吸い込まれ、同32分にはスナイデルのフリーキックの処理をバルデスが誤ったところにルート・ファン・ニステルローイ(Ruud Van Nistelrooy)が詰めたが惜しくもボールは頭をかすめてレアル・マドリードは先制点を奪うことができなかった。

 その後バルセロナに反撃を許したレアル・マドリードだが、守護神イケル・カシージャス(Iker Casillas)が欧州最高峰のその名に恥じることなく立て続けに放たれたロナウジーニョ(Ronaldinho)とシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)のシュートをセーブして得点を許さず迎えた前半36分にファン・ニステルローイとのワンツーでカルレス・プジョル(Carles Puyol)とラファエル・マルケス(Rafael Marquez)を置き去りにしたバプティスタがハーフボレーでゴールネットを揺らして先制点を奪い、1点リードして前半を折り返した。

 後半立ち上がり15分は両チーム共に精力的にピッチを上下したが、共に組織的なディフェンスを突破するだけのアイデアに乏しく、バルセロナはフランク・ライカールト(Frank Rijkaard)監督の起用により普段プレーする中盤ではなく前線での働きを求められたアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が居心地が悪そうなプレーに終止するなど得点を奪うことができず、試合終了7分前に迎えたボージャン・クルキッチ(Bojan Krkic)とヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)のシュートは再びカシージャスの好セーブにより阻まれ同点の望みは絶たれた。

 ライカールト監督はロナウジーニョを先発で起用し賭けに出たが、同選手はレアル・マドリードのセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)の前にほとんどインパクトを残せず終わり、この敗戦はライカールト監督が約2週間のリーグ中断期間を自身の進退に関する議論に耳を傾けなければならなくなったことを意味する。

 バルセロナがリーグタイトルを2年連続で逃した場合、ライカールト監督の後任としてオランダ代表のマルコ・ファン・バステン(Marco van Basten)監督やチェルシー(Chelsea)の前監督ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏の名前が定期的に伝えられている。(c)AFP