【8月30日 AFP】スペイン・リーガエスパニョーラ1部のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が、この夏の大型補強をまだ終わらせないようだ。

 スペインのラジオ局「カデナ・セル(Cadena Ser)」は29日、アトレティコ・マドリードがビジャレアル(Villarreal)に所属するファン・ロマン・リケルメ(Juan Roman Riquelme)獲得のオファーを出し、現地時間30日にも1年の契約延長オプション付きの2年契約を正式に結ぶと伝えている。

 リケルメは、ビジャレアルのマヌエル・ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)監督の構想外で確執も噂され、昨季は母国であるアルゼンチンリーグの古巣、ボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)にレンタル移籍していた。また、以前にはボカ・ジュニアーズが移籍金を払ってくれれば給料無しでボカのためにプレーするとも語っていた。

 ボカ・ジュニアーズへのレンタル移籍中、昨シーズンの後半戦を戦ったリケルメはリベルタドーレス杯南米選手権2007(Copa Libertadores de America 2007)優勝に貢献。しかしながら、リケルメの肖像権などを含めた買取に、ボカ・ジュニアーズは2000万ドル(約23億円)が必要だと考えている。リケルメはビジャレアルとの契約を2009年6月までとしているが、チームがバレンシア(Valencia)との07-08シーズン開幕戦を3-0と快勝した中、チームに帯同せず一人で練習を行っていた。

 一方のアトレティコ・マドリードは今夏、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool)にストライカーのフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が移籍したものの、新戦力獲得に7700万ユーロ(約121億円)を費やし、リバプールからルイス・ガルシア(Luis Garcia)、ビジャレアルからリケルメの元チームメイトのディエゴ・フォルラン(Diego Forlan)、ベンフィカ(Benfica)からシモン・サブロサ(Simao Sabrosa)、アーセナル(Arsenal)からホセ・アントニオ・レイェス(Jose Antonio Reyes)、レンタル移籍でACミラン(AC Milan)からGKのクリスティアン・アッビアーティ(Christian Abbiati)らを獲得している。(c)AFP