【6月18日 AFP】サッカー、スペイン・リーガエスパニョーラ1部・最終第38節、レアル・マドリード(Real Madrid)vsマジョルカ(Mallorca)。試合はレアル・マドリードが3-1でマジョルカを降し、今節勝利を収めたバルセロナ(Barcelona)と勝ち点76で並びながらも直接対決の結果(1勝1分け)で上回るレアル・マドリードが4季ぶり通算30度目の優勝を果たした。

 最終節に勝利すれば2位バルセロナ(Barcelona)の結果に関係なく優勝が決まるレアル・マドリードだったが、前半17分にマジョルカのフェルナンド・バレラ(Fernando Varela)に先制ゴールを許し、サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)に集まった約7万6千人のサポーターを沈黙させた。

 1点を追い駆ける立場となったレアル・マドリードは、ラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)、ロビーニョ(Robinho)がマジョルカゴールに迫るも得点を奪えず、さらには今季26得点を挙げているルート・ファン・ニステルローイ(Ruud Van Nistelrooy)が負傷で途中交代を余儀なくされ、追い討ちをかけられた状況で前半を折り返した。

 後半に入るとレアル・マドリードは追加点を狙うバレラにゴール脅かされながらもGKイケル・カシージャス(Iker Casillas)の活躍で1点のビハインドを維持すると迎えた後半28分、デビッド・ベッカム(David Beckham)に代わり途中出場を果たしたホセ・アントニオ・レイェス(Jose Antonio Reyes)がゴールを決めて同点に追い着くと続く後半36分にはマハマドゥ・ディアッラ(Mahamadou Diarra)が勝ち越しゴールを挙げ、さらにその2分後には再びレイェスがこの日2得点目となるゴールを挙げ、リーグ制覇を決定的なものとした。

 試合後にチームの主将を務めるラウルは「これは不調の中でも僕たちを信じてくれた人々にとって非常に価値のある結果だ」と語り、ファビオ・カペッロ監督(Fabio Capello)は「常に我々は勝利のために苦しまなくてはならないようだ。しかし、私はとても幸せだ」と勝利の喜びを噛み締めた。

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