【ヴィーゴ/スペイン 10日 AFP】サッカー、スペイン・リーガエスパニョーラ1部で第29節を終え、降格圏内の18位に低迷するセルタ(Celta)は10日、ブルガリア代表の監督を辞任したばかりのフリスト・ストイチコフ(Hristo Stoichkov)氏と新監督就任で合意に達したことをクラブのウェブサイト上で発表した。

 この発表を受けてブルガリアサッカー協会(BFU)は声明で「ストイチコフ氏は10日の朝、ボリスラフ・ミハイロフ(Borislav Mihaylov)会長に口頭で辞任の意向を伝え了承されている。その中でストイチコフ氏は、代表チームに対するネガティブな姿勢と欧州選手権2008(Euro 2008)・予選での現状を憂慮していることを伝えている。」と発表し、ストイチコフ氏の辞任を確認している。

 06サッカーW杯への出場権を逃して以来批判に晒されているストイチコフ氏は、3月28日に行われた欧州選手権2008・予選でアルバニアと0-0で引き分け、5試合を消化して2勝3分けでグループGの3位となったことにより、その責任の追及が一層激しさを増していた。

 なお、BFUは25日に執行委員会を開催してストイチコフ氏の後任を決定するものと見られている。

 ストイチコフ氏が新監督に就任するセルタは、今シーズン本拠地バライドス・スタジアム(Balaidos stadium)で僅か1勝(7敗6分け)しか挙げられておらず、8日に行われたリーグ第29節でレクレアティボ(Recreativo Huelva)に2-4で敗れ、最下位ヒムナスティク(Gimnastic)、19位レアル・ソシエダ(Real Sociedad)と勝ち点差6の18位に低迷しており、翌9日にフェルナンド・バスケス(Fernando Vazquez)監督の解任を発表していた。

 現役時代バルセロナ(Barcelona)で活躍したストイチコフ氏は、1990-91シーズンに加入以来リーグ4連覇を達成するなどバルセロナの黄金期を牽引。ブルガリア代表として出場した1994年のW杯・米国大会では6得点を挙げ大会得点王に輝き、同年には欧州年間最優秀選手(バロンドール)を獲得するなど輝かしい実績を誇る。

 写真は、欧州選手権2008・予選、アルバニア戦を控え記者会見を行うストイチコフ氏(2007年3月28日撮影)。(c)AFP/BORYANA KATSAROVA